視認性と誘目性を突き詰めたユニークなレイアウトのクロノグラフ

投稿者: | 2023年11月1日

本作の特徴は、4つのインダイアルを配置したユニークなデザインによって、クロノグラフとしての機能性を追求した点にある。通常は6時位置のインダイアルによって時刻を表示するが、8時位置のプッシュボタンを押下することによってストップウォッチモードに切り替わり、4つのインダイアルを組み合わせて1/100秒までの精密な計測をすることができる。

 一般的なクロノグラフのようにメインダイアルの中にインダイアルをいくつも配するのではなく、独立したインダイアルを複数配したことに対し、担当デザイナーは、その視認性と誘目性に着目したとコメントしている。クロノグラフ起動中であっても各針が重なってしまうことはなく、さらに、それぞれ大きさが異なるインダイアルによって、一目で計測時間を読み取ることができる。このコンセプトを実現するために、光発電クォーツムーブメントのCal.8A50を新規開発したことからも、その力の入れようが見て取れる。

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レギュラーモデルとしては、ホワイトダイアル「SBER001」とブラックダイアル「SBER003」がラインナップする。ストップウォッチモードに切り替えると、6時位置のインダイルは分積算計として機能する。光発電クォーツ。SS(直径42mm、厚さ12.9mm)。10気圧防水。11万円(税込み)。
 審査委員からは、1964年のストップウォッチに範を取りながらも腕時計として日常的に使いやすい道具に落とし込んでいることと、アナログウォッチであるからこそ得られる温かみを評価されたようだ。

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