異色の複雑機械式時計「スピン・タイム」がさらに進化。最新テクノロジーで12個のキューブが光る!
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「タンブール スピン・タイム エアー クァンタム」。キューブが回転することで時間を告知する「スピン・タイム」にLEDの発光機能を追加した新作。機械式の複雑時計に最先端の光学テクノロジーを融合している。自動巻き、チタンケース、ケース径42㎜、パワーリザーブ約35時間、5気圧防水、¥10,750,000(税込参考価格)。
ルイ・ヴィトンが革新的な複雑機械式時計「スピン・タイム」を発表したのは2009年。サイコロのような12個のキューブをインデックスとして、これが1時間ごとに回転する立体感と遊び心にあふれたメカニズムが世界を驚かせた。以来、さまざまなバリエーションを展開してきたが、2022年はキューブがあたかも自発光するように見える「タンブール スピン・タイム エアー クァンタム」が登場。最新の光学テクノロジーを導入した、機械式時計の常識破りともいえる新作だ。
その前に基本的な時間表示から紹介しておくと、12個のキューブは配置されたインデックスの時間を担当。その時間になると1/4回転し、1時間後にさらに1/4回転するジャンピングアワーになっている。新作では数字の代わりにLOUIS VUITTONのスペルが与えられており、イエローの地に黒のアルファベットが通常で、それが反転しているキューブが時間を示す。上写真では黒地にイエローの「L」があるキューブが現在時間となるので10時。1本しかない針は分針であり、これが9分を示しているので10時9分ということになる。やがて11時になるとキューブは回転して元の表示に戻ると同時に、その隣の「O」が回転して黒地とイエローに反転した面が表出する。
今回の新作では、この回転するキューブそれぞれを照らす12個の超小型LEDをフランジの下に配置。リューズトップのボタンを押すとキューブが光で浮かび上がる。ボタンから指を離しても約3秒間点灯し続けるので、ダイヤルの立体感を堪能できる。電池と集積回路もフランジの下に巧妙にセット。3年間は電池交換不要であり、交換が必要になった時はリューズの底部にあるリングが点滅する。
ケースはチタンに艶なしマットブラックのDLC加工。ストラップもブラックだが、この漆黒とコントラストするイエローカラーを要所に配置。発光機能もさることながら、都会的でスタイリッシュなセンスを感じさせる時計に仕上がっている。