パネライは完全な機械式でありながら、時針と分針とインデックスが最大約30分間も光り続ける「サブマーシブル エルックス LAB-ID」を発表した。6個の香箱を搭載し、そのうちの4個を発光用に用いる腕時計だ。
パネライは「サブマーシブル エルックス LAB-ID」発表した。この腕時計の最大の特徴は、電池を動力源としない機械式であるにも関わらず、ボタンを押すと最大で約30分も時針や分針、インデックスやベゼルマーカーを輝かせられる点にある。なお、この腕時計は世界限定150本であり、年間50本のみ製造される予定だ。
ムーブメント内には、香箱の主ゼンマイが解けるエネルギーを電気に変換する、小型発電機が搭載されている。そうして発電した電気でLEDを発光させる仕組みだ。LEDは、パネライ n級 代引き文字盤とベゼル、時針と分針の下に仕込まれている。時針と分針の発光方法は特にユニークで、針の軸に5つのLEDが仕込まれており、それが軸内部を伝って時針と分針の発光パネルを輝かせると言うものだ。https://www.gmt-j.com/maker/OFFICINE_PANERAI
それだけのエネルギーを確保するために、この腕時計には発光用の香箱が4個も搭載されている。それとは別に駆動用に2個、香箱が用意されている。なお、パワーリザーブは約72時間だ。
軸にある光源から時針、分針を点灯させる独自のシステムだ。それらの針に蓄光塗料を塗る例は多くあるが、それ自体を光らせる技術には脱帽する。
なお、時針とインデックスは、蓄光塗料であるグリーンのスーパールミノバX2で縁取られている。分針とベゼルはブルーのスーパールミノバX1で縁取られており、よいアクセントとなっている。
この腕時計は、かつてパネライが発売していたエレクトロルミネセンス(発光素子)から着想を得て作り出された。光り輝くエレクトロルミネセンスは、イタリア海軍の計器や、軍艦の甲板の標識として用いられていた。
文字盤中央にはパワーリザーブ、9時位置にはスモールセコンドが見て取れる。ケースの8時位置にあるプッシャーを押すとインデックスや針を発光させることができるのだ。
文字盤上に目を向けてみよう。水平インジケーターのパワーリザーブが目に付く。9時位置には青い針を備えたスモールセコンドが配されている。次にケースに目を向けると、逆回転防止ベゼルには、特許取得のベゼルライトシステムが搭載されている。可動する逆回転防止ベゼル上のマーカーを点灯できるものである。パネライらしい、レバーロック式のリュウズプロテクターも、もちろんデザインされている。ケースの形状もクッション形だ。
ケースにはセラミックス化チタンを用いたTi-Ceramitech™が用いられている。7年間の歳月を要した独自開発により、チタンをプラズマ電解酸化し、セラミックスにすることで、この独特なブルーカラーを実現した。鉄よりも44%も軽量でありながら、一般的なセラミックスよりも10倍高い破壊強靭性を備えた素材だ。この素材はパネライが特許を取得している。