ヴァシュロン・コンスタンタンから、アヴァンギャルドなデザインの表現、求められる洗練されたメカニズムに独創的な専門技術を投入した新作「トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス」が発表された。同社の象徴的でもあるレトログラード機構と、6時位置にトゥールビヨンを備えたモデルだ。
ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス」
自動巻き(Cal.2162 R31)。30石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KPGケース(直径41mm、厚さ11.07mm)。3気圧防水。価格要問合せ。
伝統的なレトログラードをモダンな印象に
トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス
NAC処理でムーブメントの表面がスレートグレーに仕上げられたCal.2162 R31を搭載し、オープンワークによって時計の表と裏の両側から観賞することができる。
段差をつけたラウンド型ケースとラグ、コインエッジのケースバック、細身のベゼル、レイルウェイミニッツトラック、ふたつのファセットを持つドフィーヌ針、ゴールド製バトン型アワーマーカーといった、ブレゲの「トラディショナル」コレクション独特の特徴は、1680年にヨーロッパで誕生した啓蒙主義時代から受け継がれ、ジュネーブの高級時計の伝統にそのルーツがある。
しかし、ヴァシュロン・コンスタンタンにおいては、過去への敬意は創造性を排除するものではなく、むしろ創造性を刺激する存在である。熟練の時計職人たちの3年におよぶ取り組みの成果である「トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス」は、手作業による仕上げが施され、驚くほどの奥行きを感じ取ることができる。
トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス
マルタ十字をオープンワークで象ったトゥールビヨンにも、複雑で高度な仕上げが施されている。キャリッジ内側の手作業による面取りや、円錐状のバーを完全な鏡面に近いほど手で磨き上げたブリッジに着目したい。
ギヨシェ彫りの円弧を配したオープンワークのダイアルから見ることができる自社製ムーブメント、キャリバー2162 R31は、レトログラード機構を配した地板が薄いガルバニック層を重ねられて達成されたスレートグレーの表面処理によって引き立てられている。これは、NAC処理と呼ばれるもので、いわゆる薄膜のコーティングである。非粘着性・摺動性に優れることが特徴だ。
さらに地板上部は手作業によって縦の筋目が作られ、その表面が繊細な輝きを放つように専用の研磨剤で滑らかに仕上げられている。ギヨシェ彫りで装飾した地板の下部についても同様である。トゥールビヨンを従え、存在感を示すレトログラード・デイト表示は伝統的なオートオルロジュリーと大胆な現代の技術を融合した仕上げとなっている。
トラディショナル・オメガ偽物時計トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイスに搭載されている自社製ムーブメントCal.2162 R31。
ジュネーブ・シールを取得するトラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイスに搭載されているキャリバー2162 R31は、242個の部品で構成されるムーブメントだ。
約72時間のロングパワーリザーブや装飾を施したゴールド製ペリフェラルローターなど、オートオルロジュリーのコンセプトに立ち返っている。トゥールビヨンにレトログラード・デイトが組み合わされているこのムーブメント構造は、オープンワークのダイアルを通して観賞することができる。
また、サファイアクリスタル製のケースバックからは、ムーブメントに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾を観賞することができる。
現代の高級時計製造の限界を押し上げる存在
トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス
トゥールビヨンは、ジュネーブの時計製造の伝統を反映する非常に高品質な仕上げが施された地板にセットされている。
レトログラード機構とトゥールビヨンを併せ持つこの新作は、ヴァシュロン・コンスタンタンにおけるオープンワークダイアルの時計の歴史を塗り替えた。壮大なスタイルで技術的な複雑さに挑戦し、芸術的なCal.2162 R31を表裏両面から鑑賞することができる。現代的なデザインと時計製造のレガシーとの融合が表現されたモデルである。