男の品格を左右する重要な小物、それは腕時計。どのブランドのどんなデザインの腕時計を身につけるかで、その人の世界観や美意識、生き様が垣間見えてきます。
一方女性は、男性の腕時計をどう捉えているか。内心、どのような腕時計を身につけて欲しいと考えているのか?「ロック福田の腕時計魂!」、「腕時計羅針盤」など腕時計コンテンツが大充実のFORZA STYLEが、大人の男の時計選びをアドバイスしていきます。
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王道中の王道ROLEX。日本一、いや世界一知名度が高いロレックスですが、みなさんはロレックスのこと、ちゃんとご存知ですか?
なんとなくカッコイイから、資産価値が高いからと言って選ぶのはもったいない。なぜなら大人の男性にとっては身に着ける腕時計はご自身のステイタスとも直結します。
今回は、ロレックスファンの憧れ、最もプレシャスな存在の証「アイスブルー」のお話。名前の通り凍てついた氷を連想させるような明るいブルーが特徴的です。
ロレックスは2000年代に入ってアイスブルーのダイヤルを投入、ステンレスやホワイトゴールドのモデルも存在する中で、遠目にも「プラチナのロレックスだ‼」とすぐわかることから「ロレックスの特別な一本が欲しい」と願う人達から憧れられる存在になっています。
プラチナ製ロレックスと一目でわかるこの特別なカラーリングのダイヤルを持つのはロレックスの中でも「デイデイト」「コスモグラフ デイトナ」「チェリーニ」の3モデルだけ。
※プラチナ製のロレックスでも、シルバーなど、アイスブルー以外のダイヤルカラーも存在します。そのため、プラチナ製ロレックス=アイスブルーではありません。
ところでプラチナと言えばゴールドよりも更に高価な貴金属だという認識はみなさんお持ちかなと思いますが、なぜ高価なのかご存じですか?
(1)優れた特性
数ある貴金属の中でもプラチナは化学変化が起きにくい素材であり、長く使い続けていてもほとんど劣化しないという特性があります。
(2)採掘場所が少ない
ゴールド・シルバー等の貴金属に関しては、比較的多くの国で採掘が行われていますが、プラチナの採掘が行われている場所は、世界中でアフリカ、ロシア、カナダくらいだと言われています。
(3)産出量が少ない
ゴールドに比べるとプラチナの産出量は非常に少なく、鉱石から採掘されるプラチナの量は、鉱石1トンからたった約3g! そのため金は年間で4000トン産出されるのに対し、プラチナの産出量はわずか200トンとされています。
プラチナの稀少性についてはご理解いただけたかと思いますが……
加えて、プラチナは加工が難しいことで知られ、工作機械の方がダメージを受けてしまうケースも多々あるそうです。
さて話題は変わりますが、腕時計好きの方なら2022年のWatches&Wondersはきっとご覧になりましたよね?
ロレックスが発表した新作の中で話題を集めたモデルのひとつにプラチナのデイデイトがありました。プラチナ製のデイデイトは、これまでポリッシュ仕上げのプラチナ製スムースベゼルとパウダリーブルーのダイヤルしかありませんでしたが、今年発表された36mmと40mmのプラチナ製デイデイトではついにフルーテッドベゼルが実装されたんです!!
ロレックスのデイデイトとデイトジャストといえば、このフルーテッドベゼルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? スカイドゥエラーにも採用されていますよね。
フルーテッドとは英語で「縦縞(たてじま)」の意味。 確かに少し離れて見ると縞々のようなデザインですが、厳密にはいくつもの山型カットが施されています。
前述した通り、プラチナは加工が難しいことで知られます。これを実現するにはより高い技術が必要なことは想像に難くありませんね。
ロレックスは長年の研究を経て新しい製造工程を生み出し、ついにプラチナ製モデルでもフルーテッドを実現させました。ロレックスというブランドの進化がまたひとつ確認できましたね!
その他の外見に関してはこれまでのアイスブルー、サンレイ仕上げのダイヤルと大きくは変わりませんが、36mmと40mmの両モデルともローマンインデックスが採用されています。また40mmのモデルは、青い秒針と新しいローマ字を使っています。
内部にはクロナジー脱進機を備えたCal.3255が搭載され、パワーリザーブは70時間です。
ちなみに日本語で『白金』はプラチナのことを指します。(ホワイトゴールドではないのですよ!)
ではまた、次週も男の格を上げる時計の選び方でお会いしましょう。